自宅を“安全・安心・快適コンセプトハウス”として新築
『美しく・まもる・そなえる家』、国崎邸(私邸のため建物外
観の一部のみ紹介)
主婦の視点からの危機管理を提案、国や自治体での有識
者委員を務めるほか、企業の製品開発に向けたアドバイス
や講演活動など、幅広い啓発活動を展開する国崎信江
さん
危機管理アドバイザー・国崎(くにざき)信江さんが「家を建てるならこんな家を……」と長年暖めてきた構想を自宅で実現したハウスプロジェクト『美しく・まもる・そなえる家』が先ごろ完成、特別公開された。
“自分や家族の命を守るための対策”を女性・主婦の視点から提唱し、幅広い啓発活動を展開する国崎さんらしく、完成した新居は、防災・防犯・環境・家庭内での不慮の事故防止の視点で安全に暮らすための工夫がきめ細かく施され、まさに“安全・安心・快適コンセプトハウス”をご自宅で実践、具体化したもの。
「できる限り多くの人に『美しく・まもる・そなえる家』の提案を知っていただきたいのです」という国崎さんの意向を受け、本紙も国崎邸を訪問、取材させていただいた。《8月1日更新号で詳細を紹介予定》
国崎さんの「ハウスプロジェクト」で採用されたもっとも先端的なテクノロジーは、緊急地震速報と連動させた自動制御・強制開放システムだ。これは英国のヘルバー社が開発した調光制御システム『digidim(ディジディム)』を日本仕様でカスタマイズしたもので、地震センサーや緊急地震速報の信号を受け、瞬時に避難補助機器を作動させる。国崎邸では瞬時に家中の照明を点灯させて視界を確保、同時に電動カーテン、電動シャッターを開けて避難経路を確保、アイロンのコンセントなど出火原因となる箇所の電源を遮断する。
緊急地震速報受信端末は『HomeSeismo(ホームサイスモ)』で、地震計を内蔵することから端末自身でP波を検知、気象庁の緊急地震速報と併せて2ルートから情報を受信して直下地震への対応も可能としている。
ハイテク装備のいっぽうで国崎さんの視点はすみずみに行きわたり、家族6人の安全の“死角”を照らし出す。玄関の“引き戸”に始まり、コルク製の階段、階段下の納戸の日常生活でのストックを兼ねる食料品ミニ倉庫、“階段の両側に手すり”(右側は光る手すり、左側には高さの異なる手すり)、1階トイレドアに仕掛けられた“ドア内ドア”、……2階にもさらに“仕掛け”があるのだが、1階だけでもミステリーハウスのように発見の驚きと楽しさに満ちた“安全装置”が各種仕掛けられている。その詳細は……国崎さんの仕掛けをまねるわけではないが、今回は“さわり”にとどめ、8月1日更新号できめ細かく紹介したい。
ご自宅公開の趣旨を国崎さんは次のように語る。「地盤は確認しましたが、建物の構造自体は一般的な木造住宅。ですから、みなさんにも参考にしていただける対策や提案を見ていただければと思いました。この対策・提案にかけたお金は、システムキッチン、浴室、洗面台などの設備への“こだわり”を抑えれば充当できる程度の金額です」